京都のもう一つの観光資源 “温泉”をメディアの相乗効果で発信
CLIENT : 京都市- 自治体
- SNS
- マーケティング
- 観光ビジネス


OVERVIEW プロジェクト概要
事業名は「京都市温泉観光活性化のための魅力発信事業」、主体は京都市内の有志の天然温泉施設が加盟する京都市温泉観光活性化協議会です。背景としては、京都に天然温泉があるということが知られておらず、「温泉地・京都」としての新たなアピールポイントを広く伝えるために、東京でのPRブース展開、シンポジウムの開催やSNSでのキャンペーン等を実施しました。
POINT プロジェクトのポイント
- 東京エリアでの駅構内P Rブース展開、京都エリアでのシンポジウム等を通じて首都圏と地元にWアプローチを実施。
- SNSの運用で観光客誘致につながるキャンペーンや温泉案内コンテンツを提供し情報の拡散を狙う。
プロジェクト担当者 京都支社K.Tさん
大学卒業後入社、京都支社にて一般企業、行政、学校関係などの広告、販促施策、動画制作、イベント企画運営など幅広く担当。営業としてクライアント対応、社内チームのディレクター的立場で業務に取り組み、時には企画、セールス、実行までを一手に担う。
京都の新しい切り口「温泉」の認知度をアップさせる
- ──京都にはあまり「温泉」のイメージはありませんが、どんな事業内容ですか。
- まず、プロモーションイベントとして品川駅でのPRブースを展開、京都の温泉の認知度を測るアンケートを実施し、参加者には湯道具等が当たるガチャガチャが楽しめる企画も行いました。一方、京都では、地場資源である温泉から関連するガストロノミーツーリズムまで、シンポジウムを開いてその魅力を伝え、観光客だけではなく地元住民の愛着度向上も目指しました。さらにSNSと連動したプレゼントキャンペーンも実施。協議会加盟施設の宿泊券や日帰り温泉チケット、協議会オリジナルデザインの扇子や手ぬぐいといった伝統工芸品もプレゼント。その他、公式InstagramとX(旧Twitter)で施設紹介のコンテンツや動画などを活用して情報を広めました。
- ──このプロジェクトにおける懸案事項は何かありましたか?
- やはり京都市内に温泉があるという事実があまり知られていない点です。温泉目当ての観光客は少なく「たまたま泊まった宿が温泉だった」というケースが多いのが現状。このため、温泉を京都観光の目的の一つとして認識してもらうことが大きな目標となっています。また、事業を進める上では、実現したいことの規模感と予算との兼ね合いや、多くの温泉施設様とのスケジュール管理、プレゼントキャンペーンの内容調整も細やかな対応が求められました。
- ──解決すべき点が色々あったようですが、認知度の向上ではどんな成果がありましたか?
- まず東京という大都市で直接的なPR活動を展開できた点が良かったです。また、単に情報を発信するだけでなく、アンケートを通じて現状を把握し、今後の施策に繋がるデータを収集できたことも成果の一つです。さらに、SNS運用においては、ターゲット層に響くコンテンツ作りを意識し、多角的な情報発信を試みました。Instagramの公式アカウントでは、雑誌風の投稿や、静止画だけでなくリール動画なども活用し、視覚的に楽しめるコンテンツを心がけ、X含めフォロワー増につながりました。
- ──事業全体を通して、会社としてどんな強みを発揮できましたか?
- 企画力やきめ細やかな対応、そして要望に対する迅速な対応力も評価いただけていると思います。特に、京都という土地柄、地元企業ならではのネットワークや知見が活きる場面も多くあります。弊社には、それぞれ長年担当している経験豊富な営業担当者がおり、クライアント様や各施設様との円滑なやりとりが可能です。さらに、東京支社との連携や、デザイン・制作物を内製できる体制も弊社の強みであり、幅広いご提案と柔軟な対応が可能です。例えば、急な変更や追加のご要望があった場合でも、外注に頼らず社内で迅速に対応できるため、スピード感を持った事業推進が可能です。こうした総合力が、選定していだだけている理由の一つではないかと考えております。