WORKS

ブランディング視点で制作した新商品のパッケージ

CLIENT : チョーヤ梅酒株式会社
  • パッケージ
  • ブランディング

OVERVIEW

日本最大の梅酒メーカーであるチョーヤ梅酒株式会社様の、夏の新商品パッケージデザインを制作。季節限定商品ですが、一過性ではなく現在まで毎年続く、ノンアルコール商品としての「顔」を確立しました。

POINT

  1. 梅本来のおいしさと自然の安心感をパッケージに落とし込むデザイン性と表現力
  2. 見本からイラストレーターを探し出して直接アサインし描き下ろしを実現
プロジェクト担当者 大阪本社 Y.Mさん

新卒で入社。マーケティング部門にて企画提案、市場調査などに携わった後、営業部門に異動、10年以上従事。クライアントに対する価値提供を追求し、広告戦略や制作物全般、イベント企画などの幅広い領域でチーム一丸となって取り組み、成果を最大化するため尽力している。

パッケージを通して、自然の梅の恵みを伝える

──新商品のパッケージということですが、商品としてはどこが今までと違いましたか。
当時はチョーヤさんとしては「酔わないウメッシュ」が大ヒットする中、ノンアルコール飲料というよりも清涼飲料水市場に、新しい「梅」飲料を投入しようしていました。市場は成熟していましたが、猛暑もあって炭酸や機能性飲料が伸びを見せ、果実系飲料もここ数年で盛り返してきており、梅酒メーカーだからこそ出せる商品として開発されたのが、誰でも飲める紀州南高梅100%使用した無添加のやさしい梅飲料「夏梅」でした。
──梅飲料のパッケージをデザインするに当たって、何を課題として捉えましたか?
課題は「チョーヤブランド」。チョーヤさんらしさ、チョーヤさんならではのこだわりをどのように表現するか、いかに消費者に感じてもらうかでした。他社の競合と思われる商品を見ても、純水や完熟梅など素材そのものを強調するような表現も多く、天然塩を入れて熱中症対策をうたう機能性をプラスしたものなど、市場のニーズをとらえた梅関連商品も複数出ている中で、埋もれずにチョーヤさんの「本物感」を伝え、手に取ってもらうことが重要でした。
──チョーヤさんならではの新商品であることを、どうやってアピールしたのですか?
まず、ポイントを大きく2つに絞りました。一つは、「付加価値の高さ」であり、もう一つは「梅本来のおいしさ」で、付加価値は「梅専業メーカーとしての安心感、信頼感」、梅のおいしさは「梅をふんだんに使った無添加の品質」を表現コンセプトとして落とし込み、それぞれ2方向、計4方向のデザインを制作しました。その中で、「梅専業メーカーとしての安心感、信頼感」を、ストーリー性が感じられる素朴なイラストで見せる方向性が採用されたのです。
──イラストはタッチによって印象が変わると思いますが、どのような調整をされましたか?
提案時に気に入っていただいたイラストは水彩風だったのですが、はじめからチョーヤさんの中で、「水彩でもこんな雰囲気にしたい」という風に、タッチ見本として複数のイラスト資料が送られてきました。微妙なタッチの差で着地点が変わると考え、見本からそれを描いたイラストレーターを割り出し、本人に交渉する形で本番のパッケージイラストを描き下ろしてもらいました。思い通りの仕上がりに、チョーヤさんにも喜んでいただけましたね。
──表現したい思いがチョーヤさんにあったんですね。他にこだわった点はありますか?
ストーリー性のある素朴なイラストを使用したパッケージというものが、当時の市場にはあまり見当たらなかったので、その部分での戦略はチョーヤさんに共感していただけたと思います。パッケージに関しては、レイアウトはもちろん、文字の見え方、イラストも梅の色やみずみずしさ、エネルギッシュな感じを出す等、事細かな依頼をいただき、ブラッシュアップして完成しました。梅にこだわるチョーヤブランドの新商品として、プロダクトアウトとマーケットインのバランスがパッケージ上でうまく取れた案件だったと感じています。
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