梅の有機栽培を“自然体”で伝える映像制作
CLIENT : チョーヤ梅酒株式会社- 動画制作
- ブランディング

OVERVIEW プロジェクト概要
チョーヤ梅酒株式会社様の日本初のJONA有機認証の本格梅酒「The CHOYA 大地の梅」。梅の有機栽培を追うドキュメンタリー映像の制作を通じて、有機栽培の大切さを伝え、認知拡大を図りました。
POINT プロジェクトのポイント
- 年間を通じて幾度も現地ロケを敢行、メーカー・梅農家・制作が一体となって共創。
- 映像&ナレーションのトーン、構成等にこだわり、クオリティの高い質感を実現。
プロジェクト担当者 大阪本社 Y.Mさん
新卒で入社。マーケティング部門にて企画提案、市場調査などに携わった後、営業部門に異動、10年以上従事。クライアントに対する価値提供を追求し、広告戦略や制作物全般、イベント企画などの幅広い領域でチーム一丸となって取り組み、成果を最大化するため尽力している。
ドキュメンタリーにすることで映像として深く届く
- ──どのような経緯で梅の有機栽培を追う動画を作ることになったのですか?
- 始まりはチョーヤさんの本社にあるレセプションルーム「梅結」を手がけたのですが、この部屋はバーカウンターもあり、ゲストや国内外のバイヤーなどが案内され、梅酒を試飲しながら商談できるようになっています。そこで流す映像として、日本初のJONA有機認証の本格梅酒「The CHOYA 大地の梅」に使用されている有機栽培の梅を追う、というのがテーマとして上がり、映像制作の発注につながりました。
- ──チョーヤさんと有機栽培の関わりについて教えていただけますか?
- チョーヤさんは昔ながらの梅酒づくりで、自然を大切に考え国産の梅を使用し、酸味料、香料、着色料、無添加の本格梅酒にずっとこだわってきた歴史があります。以前から「減農薬の梅」を使った梅酒なども出されており、梅農家さんと連携し、梅酒に適した高品質な梅の栽培を研究されてきました。そんな長年の取り組みの一つである「有機栽培の梅」を使った梅酒づくりが、「ゆうきの梅酒」で製品化され、リニューアルして「The CHOYA 大地の梅」という形になったこともあり、今回、有機栽培との関わりを映像として残そうと考えられていたと思います。
- ──一般的な新商品のプロモーション映像と違うのはどんなところでしょうか?
- 梅酒として日本で初めてのJONA有機認証、梅だけでなく糖や酒精に至るまで完全オーガニックなので、商品プロモーションの場合はそこを強調したいところですが、あくまでも有機栽培のドキュメンタリーとしての制作になっています。厳しい自然と向き合う梅農家さんの姿を通して、手間暇かけた有機栽培の大変さや大切さをありのまま丁寧に伝えることで、メーカーとして共に土づくりから関わって梅酒を追求するチョーヤさんの姿勢も伝わると考えました。
- ──現地に何度も行かれたそうですが、制作する上で苦労されたことはありますか?
- それぞれの梅農家さんの気持ちと、有機栽培グループである「田辺印の会」としての考え、チョーヤさんの思いを同じ方向にまとめて、ちょうどいいバランスで映像化するのが難しかったです。作り手と仕入れの立場が違うとはいえ、基本的にはこの取り組みが社会にとって必要なことだとわかっているので、理解してくれる関係性が築かれており、お互いのコミュニケーションを通じて、すり合わせていくことで良いものが制作できたと思います。全体の構成、映像として表現するのも苦労したのですが、そちらはチョーヤさんの担当の方の的確なご指示やお力添えもあって、全体的に落ち着いたトーンで伝わる映像に仕上げられたと思いますね。
- ──今回の映像化プロジェクトにあたり、一番大切に考えていたことは何ですか?
- まず、梅農家さんと共に、化学肥料・農薬を使わず環境に優しい農業の推進にチョーヤさんが真面目に取り組んでいる事実を広く知らせること。チョーヤさんのSDGsで掲げるミッションの一つである「チョーヤは梅を通して持続可能な農業に貢献します」という思い、さらに、製品を通して日本の梅の素晴らしさを世界に伝え梅産業の成長を実現するチョーヤさんの姿勢を、映像という形で表現することを目指しました。有機栽培のプロセスだけにとどまらず、環境に関する持続的なクライアントのスタンスを伝えるという考えを、ブレずに持っていたことで、最終的に高いレベルで共創することができました。