世界遺産「平等院」を国内外に効果的に発信するWebサイトリニューアル
CLIENT : 平等院- Webサイト
- お寺・神社
- リニューアル

OVERVIEW プロジェクト概要
国内外から多くの注目を集める世界遺産「平等院」。約1000年の歴史と魅力を、さらに広く深く伝えるため、新通チームでWebサイトのリニューアルを提案しました。
「五感で感じる平等院」をテーマに掲げ、訪問者が足を運びたくなるような導線設計を採用。平等院の魅力を引き立てるデザインやコンテンツへと刷新しました。現地でしか味わえない体験を想起させる工夫を盛り込んで、ユーザー体験の向上を目指しました。
また、ユーザー向けだけでなく、クライアント様の業務全体の課題にも深く取り組みました。Web担当者がお知らせを更新しやすいCMSの導入、Webサイト運用業務に関するお困りごとに対しアドバイスを行うなど、クライアント様の業務改善もサポートさせていただきました。
POINT プロジェクトのポイント
- クライアントと新通スタッフ全員でワンチームになって進める体制。
- 依頼を満たすだけでなく、業務全体の困りごとを解決できるWebサイトの改善提案。
- 高い制作品質クオリティ、丁寧なコミュニケーションで築いた信頼構築力の強さ。

プロジェクト担当者 東京支社 A.Kさん
2010年、新卒で株式会社新通に入社。新聞部門を経て、広告営業担当として10年以上従事している。映画の広告宣伝では、映画と有名企業のタイアップを提案し、広範なターゲット層へのリーチを実現。また、ボートレースのプロモーションではファン層の拡大に大きく貢献してきた。新規顧客への提案活動にも積極的に取り組み、豊富な経験を活かした広告ソリューションを提供している。
平等院の魅力を最大限伝えるための改善アプローチ
- ──まず最初に、今回のプロジェクトについて少し教えていただけますか?
- 世界的にも非常に有名な、平等院様のWebサイトリニューアルを担当いたしました。最初にお話をいただいたとき、いくつかの課題がありました。例えば、法人内で更新しづらいサイト構成になっていました。平等院は藤をはじめとして四季折々の花が有名なのですが、開花情報の更新をWeb制作会社に毎回頼んでおり、度々やり取りの手間が発生し、情報のタイムラグが発生する状況でした。また、Webサイト内の情報が非常に限られていて、平等院の魅力を伝えられるデザインになっていないことも課題でした。
- ──具体的な課題がいくつかあったんですね。それに対して、どのようにアプローチしたのでしょうか?
- まず提案したのは、CMS(コンテンツ管理システム)の導入です。これにより、サイトの更新をスムーズに行えるようになり、タイムラグや作業依頼コストの問題を解消できました。
- ──平等院の魅力を伝える課題に対してはいかがですか?
- まずは平等院の魅力を引き出すために、クライアントと丁寧にヒアリングを重ね、制作陣とクライアント様で1つのチームになり、アイデアを出し合いました。そこで私たちは「五感で感じる平等院」というテーマを設定し、Webサイトを見た人が実際に足を運んでみたくなるコンテンツを作成しました。具体的には、朝日が神秘的に差し込む仏像の映像や、平等院内を歩くときの砂利の音などを取り入れました。見た人が、訪れたときの体験を感じられるようにしています。
- ──すごく魅力的ですね!サイトで実際に「行ってみたい」と思わせる仕掛けを考えたんですね。具体的なコンテンツ制作ではどんな工夫がありましたか?
- 春夏と紅葉シーズン撮影を複数回にわたって映像撮影を行いました。クライアント様から支給いただいた写真素材のクオリティも非常に高く、それらを最大限活かせるようなデザインにしています。サイトに情報を全部載せてしまうと、実際に行く意味がなくなってしまうので、色んなカットをあえて少しずつ出す。行きたくなるような仕掛けを作ることを意識しました。
- ──訪れる価値を感じてもらうための工夫がたくさん施されているんですね。
- 訪れる前だけでなく、滞在中や帰った後も楽しめる工夫を取り入れています。例えば、訪問者が現地で「この建物は何だろう?」とスマホで調べることが多いとわかったため、平等院の歴史を学べるコンテンツや、境内をスムーズに巡れるモデルコースを用意しました。さらに、訪問後に「すごかったね!」と振り返りながらWebサイトを見てもらえるよう、余韻を楽しめる工夫も盛り込んでいます。
- ──1つのWebサイトで旅マエ 旅ナカ 旅アト3度美味しい構成になっているんですね。
- モデルコースの作成には、業務改善の目的もありました。平等院には全国の学校法人から「どう回ればいいか」「どのくらい時間がかかるか?」といった修学旅行の問い合わせが毎年多く寄せられていました。モデルコースを作ることで、こうした問い合わせを減らし、担当者の負担を軽減できました。
また、メディア対応の効率化のために、プレス向け専用サイトも新設。指定のフォーマットで申請を送れる仕組みにすることで、対応の手間を大幅に削減しました。こうした業務課題は、クライアントとの丁寧なヒアリングを重ねたからこそ見えてきたものです。Webサイトを通じて、運営側も満足できるよう工夫しました。
クライアント様との信頼構築
- ──お取引が初めてのクライアント様だったと聞きました。今回のプロジェクトを進めるにあたり、意識されていたことはありますか?
- プロジェクトのクオリティの高さを担保することです。
具体的なポイントは2つあります。まず、映像撮影に映画監督を採用したことです。京都の宇治出身の岡太地監督にご協力いただき、感情に刺さる映像制作を作り上げることで、平等院を知っている人にも現地を見たくなるように工夫しました。ご住職には映像制作のクオリティを大変気に入っていただけました。
もう1つは、クライアント様の声に耳を傾けることですね。スタッフが現場で新たに発見し、その魅力を伝えるためには?についてアイデアを提案し、丁寧にヒアリングを重ねるなかで業務改善もサポートしていきました。
こうした取り組みのおかげで、非常に厳しく監修をされているクライアント様でしたが、クリエイティブ制作に関して弊社に一任いただいておりました。
- ──信頼関係が築けてこそのスムーズな進行だったのですね。最終的に、どんな結果になりましたか?
- 大きな修正が入ることなくリニューアルを進められましたね。
クオリティ面も申し分ない仕上がりになったと思います。実際、別の法人から「平等院のサイトを見て、自分たちもWebサイトを作り直したい」といったお話をいただくなどの反響もありました。
- ──最後に、このプロジェクトを通して、改めて感じたことはありますか?
- 今回のプロジェクトに限らずですが、一番大事にしたのは、お客様に喜んでもらえるためにどうしたら良いかを考え続けることでした。お客様と一緒に考え、「平等院の良さをどう伝えるか?」という提案をし続けました。そして、依頼内容だけを満たすのではなく、困りごとはないか、改善するにはどうすればいいかを粘り強く一緒に取り組み、お客様と信頼関係を築いていきました。
これらは、新通の強みだと思っています。
お客様が「何から始めたら良いか分からない」「ホームページに詳しい人がいない」と悩んでいる時に、一緒に解決策を考えていくパートナー企業としてこれからも取り組んでいきたいです。